Page 42 - 雑木林の自然誌
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 4章 ナラ枯れ
• ナラ枯れは、体長5ミリほどの甲虫・カシ ノナガキクイムシ(カシナガ)が、媒介す る糸状菌による伝染病。
• カシナガが幹に穴を開けて穿入し、共生し ているナラ菌を幹に感染させ発生させる。 枯れるのは太い木が多い、という特徴があ る。
• かつてブナ科の樹木は、薪などにするため に15年から20年に一回伐採されていた が、その後は放置が進み、太く生育するよ うになった。
• 雑木林としては高齢の木が大部分を占める ようになり、再生力(免疫・耐性力)が落 ちていったことが、激増の理由と思われる。
• 被害が多い木は、ブナ科樹木(コナラ、ア ベマキ、クヌギなど)である。更新のロー テーション(遷移)が繰り返されるだろう か。雑木林の再生は、生物多様性の回復に つながる。
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