Page 11 - 雑木林の自然誌
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 2章 メタセコイア
• ヒノキ科の落葉樹。和名はアケボノスギ(曙 杉)。日本の気候によく合い、挿木繁殖で生育 は速い。樹形は端正で美しく、公園のランド マークになっている。
• メタセコイアは、当初、化石として発見される のみで、絶滅種と考えられていたが、1946 年中国四川省(現・湖北省)で現存しているこ とが確認される。1948年、アメリカの植物 学者・チェイニーが、苗を持ち帰り育成。その 一部が日本国内の研究機関や自治体に配布され た。その後、全国各地の公園、並木道、校庭な どに植えられている。
• 化石採集により、地質時代(新生代)、神戸・ 明石(明石公園あたり)の粘土層に、メタセコ イアの仲間の大森林時代が、続いていたことが 確認されている。
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